山で食べるごはんは格別です。
自然の中で食べるから、いい景色を見ながら食べるから、頑張ってここまで来れた自分へのご褒美 など、おいしく感じる理由は色々あります。
できれば、最高のロケーションで最高のごはんが食べたい。ですが、それを山頂まで担ぐのは自分です。
山ごはんにこだわりすぎると荷物が重くなって、登っている間の負荷が増えてしまいます。
食材は意外と重く、レトルトカレーとレトルトごはんだけでも合わせたら 400g。それを 3 食持って いったら約 1.2kg になります。1.2kg だと、1 人用の軽量テントと同じくらいの重さです。
かと言って軽いカップラーメンやおかゆばかりじゃ味気ないですよね。
そこで、ウルトラライトキャンパーたかにぃとキャンプ料理研究家スガタニで「なるべく軽くて、 なるべくおいしい山ごはんを作ろう!」と立ち上げたのが【カルめしプロジェクト】です。
今回は、ミニフランスパンの中にフリーズドライを入れた「パンシチュー」を作ります!
パンシチューって何?
パンをくり抜いて器にし、シチューを盛り付けた「パンシチュー」。別名「ブ レッドシチュー」とも言います。
パンを器にすることでお皿を持っていく必要がない点でも軽量な山ごはんです。
材料(2人分)
- アマノフーズ ビーフシチュー&クリームシチュー 1つずつ
- ミニフランスパン 2 個(直径10cm程度)
- ブロッコリー 4〜6 つ
- ニンジン 1/5本
- クルトン 適量
1 つ 23g とかなり軽量だけど、味は本格的。牛肉と玉ねぎの食感を楽しめます。
前日の下準備
パン
ミニフランスパンは包丁やナイフではきれいにカットできない場合もあるので、パン用のナイフが あれば自宅で切っておくのが確実です。 パンの上から1/4のところにナイフで切れ込みを入れます。
パンの中身は、シチューにつけて食べるために当日山でくり抜きましょう。中身は小型ナイフ(今 回はオピネル使用)で簡単に切れます。
ニンジンの下茹
ニンジンは山で茹でると 10 分以上かかるので、家で下茹でしていきましょう。ダイス状に切って レンジで 3 分サランラップにくるんで温めます。
下準備は以上です。
作り方
【1】パンの中身をシチューが入るようにくり抜きます。
【2】フリーズドライ 1 個で 140ml のお湯が必要になるので 2 つ分で 280ml のお湯を用意します。 少しとろみをつけたかったり、濃い味が好みならお湯を 250ml にするのもおすすめです。
【3】沸騰してきたらブロッコリーと人参を入れて 3 分間茹でます。
【4】フリーズドライをカップに入れ、そこにお湯を注ぎます。溶かしつつ、野菜も一緒に入れてかき混ぜます。
【5】4 でかき混ぜたシチューと野菜を中をくり抜いたパンに入れます。
仕上げににクルトンを乗せれば 完成です。
北岳の山頂で味わうパンシチューは格別。疲れた体にシチューが染みわたります!
さらに軽量化したい人へ ~パッキングのポイント~
ここからは、食材を上手にパッキングしてさらに荷物を少なくするためのポイントです。
- フランスパンはクッキングシートに包む
- 野菜はジップロックに入れる
- フリーズドライはサランラップで包んでおく
パッキングのポイントはゴミを折りたためるようにすること。
特にフリーズドライのプラスチックケースは高さがあり、かさばってしまうのでサランラップに移し替えていくとゴミが小さくなります。
今回使用した道具
シチューの素:「アマノフーズ」ビーフシチュー&クリームシチュー
山で使った軽量テーブル:カスケードワイルド
ナイフ:OPINEL
シチューをかき混ぜたカップ:ウィルドゥ フォールダーカップ
ウルトラライトキャンパーたかにぃの紹介
たかにぃさんは軽量キャンプや徒歩キャンプに特化した「minimalize gears(ミニマライズギアーズ)」の管理人さんです。
キャンプ道具を軽量化するマニアックな情報が豊富なサイトです。ロングトレイルや登山道具のレビューも豊富なブログなので、ぜひのぞいてみてください!