メスティン(mestin)は、スウェーデンのトランギア社(trangia)が発売している四角型の飯盒です。
クッカーより、炊飯器より、土鍋より、もしかしたらダッチオーブンよりも「米がウマくなる」魔法のクッカー。メスティンを買ってから、キャンプでご飯を炊くのが楽しくなりました。
![メスティンで米炊き](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/mestin-kome_02.jpg)
炊き込みご飯だってごちそうに。こちらは栗釜飯の炊き込みご飯。
![焼き鳥の缶詰と栗の炊き込みご飯](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/09/yakitori-kurigohan.png)
飯盒としての用途だけでなく、パスタやラーメンなどクッカーとしても利用することができます。
![メスティンでつくるミートソース](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/mestin-meatsauce-kansei.jpg)
![メスティンでつくるミートソース](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/mestin-meatsauce-kansei.jpg)
キャンプの料理のレパートリーを広げてくれるメスティン。しかし、メスティンは使う前に「バリ取り」と「シーズニング」という儀式が必要になります。
それ何なの?本当にやらなきゃダメ?という方向けに、前回メスティン使い始め①では「バリ取り&シーズニングの必要性」を書きました。
今回の記事では、バリ取りとシーズニングの具体的な方法を書いていきたいと思います。
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バリ取りのやり方
![バリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/10/mestin-baritori.png)
![バリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/10/mestin-baritori.png)
まず、バリ取りです。メスティンはスウェーデン製なのでちょっと作りが粗い?のかフチが安全に加工されていません。
上がユニフレーム山クッカー3、下がメスティン。メスティンの方がフチが鋭利なことが分かりますでしょうか?
スープを飲んだ時口を切ったりしないよう、紙やすりで丸くする必要があります。
用意するもの
バリ取りに使用するのはサンドペーパー(紙やすり)。100均に売っています。私はダイソーで購入しました。
![サンドペーパー](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/sandpaper.jpg)
![サンドペーパー](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/sandpaper.jpg)
ダイソーのサンドペーパーは#60、#100、#240、#400、#600、#1000の6枚セットになっています。
![サンドペーパーの目](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/sandpaper_02.jpg)
![サンドペーパーの目](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/sandpaper_02.jpg)
私が使用したのは<粗目#60>と<細目#1000>のサンドペーパー。紙やすりは番号が小さいほど目が粗く削る威力が強くなります。
最初は#60で削ってフチを取り、#1000で削って滑らかな仕上がりにしていきます。
手順
まず、#60の紙やすりでメスティンの内側を削ります。口をつけるカーブの部分は念入りに削ります。
![#60でメスティンのバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/baritori-60.jpg)
![#60でメスティンのバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/baritori-60.jpg)
外側も削ります。
![#60でメスティンのバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/baritori-60-uragawa.jpg)
![#60でメスティンのバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/baritori-60-uragawa.jpg)
メスティンの角が丸くなりました。
![バリ取り後のメスティン](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/mestin-baritori.jpg)
![バリ取り後のメスティン](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/mestin-baritori.jpg)
フチをなめらかにするため、#1000で軽く全体をやすり掛けします。
![メスティンの#1000でバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/12/mestin-baritori-1000.jpg)
![メスティンの#1000でバリ取り](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/12/mestin-baritori-1000.jpg)
以上で完了です!同様の手順で蓋も行えば終了です。
シーズニングのやり方
次にシーズニングです。
メスティンは「アルミ(無垢)」という素材で作られています。通常の日本製の鍋は「アルミ(アルマイト加工)」という傷や黒色変化に強い対策がされていますが、そういったことがなされていません。
無垢なままのメスティンで煮炊きをすると、アルミが酸化して色が変わったり、焦げやすい、そこで守ってくれる「被膜」を作る必要があります。
![アルマイト加工](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/10/arumaito.gif)
![アルマイト加工](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/10/arumaito.gif)
被膜は「米のとぎ汁」や「野菜くず」でメスティンを15分ほど煮込めばOK。するとアルマイト加工に似た「被膜」ができ、メスティンを黒色変化や焦げから守ってくれます。
ちなみにメスティンの販売代理店イワタニプリムスが推奨しているやり方は「米のとぎ汁」です。「野菜くず」はアルミ鍋を取り扱う会社に聞いたところ、それでもOKとのこと。
その他、重曹、レモン、お酢、など他の物シーズニングできるかどうかは、こちらの記事に記載しています。
牛乳、コーラ、紅茶でシーズニングできるかやってみた記事はこちら。
ここからは、米のとぎ汁と野菜くずでシーズニングを行ってみた結果を書いていきます。
米のとぎ汁でシーズニング方法
大きめのお鍋に米のとぎ汁を沸騰させます。
メスティン、蓋、ハンドルをお鍋に漬けます。ハンドルには、ゴム部分とステンレス部分があるのでステンレス部分だけ漬かるように、洗濯バサミなどで固定します。煮込んで15分程度たったら取り出します。
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
少し置いて、食器用洗剤で洗います。
左が何もしていないメスティンで、右がシーズニングしたメスティン。少し濁った色になって膜ができているのがわかりますでしょうか。
![メスティンのシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/12/mesthin-season-kansei.jpg)
![メスティンのシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/12/mesthin-season-kansei.jpg)
大きいお鍋が家にない!という方はメスティンの中だけでもシーズニングした方が良いです。メスティンに直接とぎ汁を入れて15分沸騰させましょう。
外側はシーズニングされていない状態になりますが、内側は被膜ができます。
シーズニングしないと米を炊いたとき、へばりついて洗い物が大変になります。内側だけでもやっておくことをお勧めします。
野菜くずでシーズニングする方法
続いて野菜くずを使ったシーズニングです。今回は「玉ねぎの皮」を使って15分煮込んでみました。(写真が手ブレしております。すみません。)
![野菜くずでシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/onion-season.jpg)
![野菜くずでシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/onion-season.jpg)
15分経って引き上げてみると、、、あれ?
![玉ねぎの川の色素がメスティンに付着](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/kibami.jpg)
![玉ねぎの川の色素がメスティンに付着](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/kibami.jpg)
メスティンは全体的に白っぽくなり、「被膜」はできたようですが、黄色い色素が付着してしまっています。これは、、、、、玉ねぎの色素?
![玉ねぎの皮で色素沈着](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/kibami_02.jpg)
![玉ねぎの皮で色素沈着](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/kibami_02.jpg)
洗剤で洗っても色素がとれない・・。仕方ないので、クレンザーとスポンジで色素を洗い流しました。クレンザーは強力なので、せっかく作った被膜が全てはがれてしまいました。
そこで、もう一度米のとぎ汁でシーズニング。やり直しです。
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
![米のとぎ汁でシーズニング](https://shonan-camp.com/wp-content/uploads/2018/11/togijiru-season.jpg)
今回わかったことは、玉ねぎのように色素がつく野菜はシーズニングに不向きということ。野菜くずであれば何でも良いわけではないみたいです。おそらく、にんじんやかぼちゃは使わない方が無難。
大根や、キャベツ、白菜のカスや長ネギ辺りですかね?色の薄い野菜を使うと良さそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シーズニングは、最初の一回と鍋が汚れてきた時、焦げやすくなった時に行うと良いそうです(イワタニプリムスの人が電話口で言ってました)。面倒な作業ですが、たまにやるとメスティンを綺麗に使う事ができます!
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