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メスティン使い始め①シーズニングって必要?しないで使ってみた。

メスティンで栗ご飯

メスティン(mestin)は、スウェーデンのトランギア社(trangia)が発売している四角型の飯盒です。

無機質でカッコいいデザインと、お手頃な値段。1つ欲しいな~と思いつつもずっと購入を躊躇していました。

なぜなら、メスティンは使う前に「シーズニング」が必要と言われているからです。使う前に慣らし作業するのはスキレットやダッチオーブンで経験していますがめんどくて・・。

しかし、私以外にも「慣らし作業が面倒でメスティンの購入を踏みとどまっている人もいるのでは?」「なら一度試してみよう。」と思い、メスティンをシーズニングしないで使ってみることにしました。

メスティンが届く

amazonでぽちっと購入。すると、1日でメスティンがやってきました。ちなみに購入したのはラージサイズ。

お米を炊く以外に、冬場は一人鍋もできる1350mlの大きさに惹かれてラージサイズにしました。

もう一回り小さい750mlも販売されています。

「さて、このまま思い切って使ってみよう」と思いましたが、メスティンの蓋をあけて「あっこのままでは無理だ」と思いました。

鍋のフチが鋭利すぎる。バリ取りしないと無理。。

バリ取り

上記の写真をみてください。

下がメスティン。上に写っているのがユニフレーム山クッカー角型3です。比較すると鍋のフチがすごく鋭利なことがわかりますでしょうか?

このまま口をつけてスープを飲んだら、間違いなく舌を切ってケガをします。洗い物をしている時に手を切る恐れも。

そこで、バリ取りは行うことにしました。

この作業は、100均に売っている紙やすりセットで簡単にできます。フチにやすり掛けをして、エッジを丸くするだけなので10分前後で終了します。

サンドペーパーダイソーで売っている紙やすり

バリ取りに使用するのは、#60と#1000。#60でフチを丸く削って#1000で滑らかにしていくイメージです。

#60でメスティンのバリ取り蓋と本体両方ともバリ取りします。角に口をつけることが多いので角は入念に。
バリ取り後のメスティンやすりをかけるとフチが削れます。

ただ、#60でフチ以外を削るとメスティンを傷つけてしまう可能性もあります。傷つけたくない場合は#1000だけでバリ取りしてもOKですが、あまり角が丸くならないので直接口をつける場合気を付けてください。

バリ取りを終えて、シーズニングをせずにお米を炊いてみました。

シーズニングせずに、お米を炊いてみた。

記念すべき1回目の料理は栗ご飯。水にお米をつけて30分待ちます。

メスティン栗ご飯の材料

蓋をして、シングルバーナーに乗せ、強火でふきこぼれるまで待ちます。その後弱火で10分、そこから15分、火を消して蒸らします。

メスティンで炊飯

30分で栗ご飯が完成しました!!お米がツヤツヤ~!!

メスティンで栗ご飯

一口食べてびっくり。

「米がウマイ」

なんて言ったらいいのかわからないけど、米の存在感を感じる。一粒一粒にうま味を感じるんです。

クッカーで炊くより、炊飯器で炊くより、もしかしたらダッチオーブンで炊くより美味しいかもしれない・・。メスティン、君に出会えてよかった。

栗ご飯をたべる

メスティンをシーズニングしないとアルミ味が食材に移る、と聞いていたのですが特に感じられませんでした。栗ご飯でなく純粋な白米で試せばよかったです。

そして~。肝心の焦げ付きを見てみましょう。やっぱり底が焦げちゃってますね。シーズニングの必要性をひしひしと感じました。

メスティンの焦げ付き

メスティンは、なぜシーズニングが必要?

メスティンは「アルミ(無垢)」という素材で作られています。文字通り、無垢なので何も加工されていません。まっさらな状態のアルミ鍋。

無垢なままのメスティンで煮炊きをすると、アルミが酸化して黒色変化したり、さびやすかったりするので、守ってくれる「被膜」を作る必要があります。

通常の日本製のクッカー、たとえば私が使っているユニフレーム山クッカーは「アルマイト加工」がなされています。アルマイト加工は、人工的に固い被膜を作って黒色変化やサビからクッカーを守ってくれます。アルマイト加工

メスティンのメーカー「trangia」はスウェーデンのブランドです。アルマイト加工は日本発祥の技術なので、スウェーデン製品ではメジャーじゃないんでしょうか。

とりあえず、そのような理由からメスティンをそのまま使うとすぐに黒ずんだり、焦げたりします。なので、シーズニングが必要なんです。

シーズニングの手順。

米のとぎ汁でシーズニング

シーズニングはお米のとぎ汁または野菜くずを煮込む事によって行います。

ちなみに、トランギアの販売代理店イワタニプリムスが推奨しているやり方は「米のとぎ汁」

米のとぎ汁を使うことで、アルマイト加工でできる被膜と同じような効果が得られるそうです。(もちろん、工場で行ったアルマイト加工より全然弱いので何回か使ったら被膜を作り直す作業が必要なようです。)

野菜のくず煮に関してはイワタニプリムスさんでは試されていないようです。しかし、台東区にあるお鍋の博物館に問い合わせたところ「野菜くず」でも大丈夫との回答がありました。

牛乳、紅茶、コーラなど米のとぎ汁以外のシーズニング方法はネット上に所説色々書いてありましたが、アルミ鍋を取り扱っている会社から回答が得られたのは「米のとぎ汁」「野菜のくず煮」だけでした。

以下、鍋のメンテナンスやシーズニングでよく言われている方法をまとめてみました。

米のとぎ汁アルミ鍋が腐食(錆びるなど)、汚れる、傷つくなどの予防に有効。アルマイト加工に似た、被膜を作ってくれる。米のとぎ汁を沸騰させた鍋に10分~15分つけておくと、表面にできる薄い皮膜により黒変色が起こりにくくなる。アルミのにおいを抑えるのにも効果アリ。
レモン、りんごの皮アルミ鍋の黒色変化を掃除するときに有効。鍋にりんごやレモンをいれて沸騰させ15分程度冷ましてスポンジでこすると落ちる。事前のシーズニングには使えない。
天日干しアルミ鍋のコゲを落とすのに有効。1~2日日光にさらして置けばOK。事前のシーズニングとしてこの方法は使えない。
重曹ステンレス製鍋のお手入れには使えるが、アルミ鍋に重曹は不向き。メスティンに重曹を使うと白っぽい汚れが付着して汚れます。
野菜くず米のとぎ汁と同じように被膜ができるよう。ネギやセロリなど香りの強い野菜を炒めるとアルミのにおいも軽減します。
牛乳確認とれず。
紅茶確認とれず。
コーラ確認とれず。

シーズニングの方法として、白米が家に常備されていれば、米のとぎ汁で、ない場合は野菜くずを煮てシーズニングしていきましょう。間違っても重曹だけは使わないでください。

次のページでは、具体的なシーズニング方法を書いていきます。

【2019年2月26日追記】最近、メスティンの人気が高まってきてamazon、楽天で売り切れていることが多いです。

メルカリでも新品が売られていることがあるので、是非チェックしてみてください!

【2019年10月追記】牛乳、コーラ、紅茶でシーズニングできるか実験を行ってみました。

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