最近、冬キャンプが流行っていますよね。
夏にキャンプするよりも、キャンプ場が空いててゆったり過ごせますし、虫もいなくて、焚き火が暖かくて、ストーブの炎が綺麗で、寒い中食べる汁物がおいしくて、、とても魅力的な冬キャンプ。
でも冬キャンプはマジで危ないです。。
はじめて冬キャンプをした時、準備が足りなくて本当に凍死するかと思いました。朝起きたら、右手の中指だけ痺れて動かなくなっていて、一瞬凍傷になったかと。
ストーブですぐに温めて、動かせるようになりましたがしばらく中指が曲がらずファッ●ポーズに。4本指にならなくてよかった・・。
冬キャンプはしっかり防寒対策をしないと本当に恐ろしい目にあいます。
今回の記事では、私がはじめて冬キャンプに行った時「マジで冬キャンプ怖い」と思った話を書いていきたいと思います。皆さんは、十分に対策をして安全に冬キャンプを楽しんでください!
【追記:死にたくないけど冬キャンプしたかったので、総額20万円かけて冬キャンプはじめました。】
冬キャンプの怖い話①下半身に血液がまわらない。
私が冬キャンプしたのは、雪が舞う真冬の苗場です。1月中旬で夜中の気温はマイナス10℃を下回っていました。
灯油ストーブはあるし、「雪中キャンプって白い世界でなんだか幻想的♡」くらいの軽いノリで来てみたのですが夜になると、、「さ、さむい・・!」
上半身はダウンでぐるぐるに着込んでいましたが、問題は下半身。
温感スパッツにフリースズボンを重ねて「二枚履きしているし、大丈夫でしょ。」と思っていましたが、それだけでは全然足りません。
足が冷えすぎて血液がふくらはぎで「これ以上冷たくて進めないよ!」と言っているのが聞こえました。
とりあえず、湯たんぽを股にはさんで太い血管を温め血液を足先まで送ります。湯たんぽがないと血がめぐらないので、キャンプ中は終始湯たんぽを股にはさんでいました。
後から、登山用品店で働いている友達に聞いたら、下半身の「ダウンパンツ」持っていけば良かったじゃん、と。ダウンって下半身用もあるんですね。
ノースフェイスのダウンパンツなんかファッション的にイケてます。原宿で普通に履けそう。
ダウンメーカーの神様的存在「NANGA(ナンガ)」製もありました。
こちらは女性用。女子で冷え性の方はダウンパンツがないと本当に危険だと思います。冷えやすい方は服装に注意してください。
冬キャンプの怖い話②トヨトミレインボーストーブをワンポールテントで使うと温まりにくい?
この日、冬キャンプで使用したのは「NORDISK(ノルディスク)」のワンポールテント。
通気口が真上にあり、空気の入れ替えができるから良いのでは?と思って購入しました。テント内で灯油ストーブを使うと酸欠になって一酸化炭素中毒になる恐れがあるそうです。
そして、ストーブはこちら。炎が7色に美しく光る「トヨトミレインボー」。
「ノルディスクテント」と「トヨトミレインボー」は冬キャンプで非常に一般的な組み合わせ。
みんな愛用しているんだから、間違いないやろ!と思っていました。思っていたんですよ。ところが、あまり暖かくなかったんですよね。
後からよくよく調べてみたところ、トヨトミレインボーは熱が上にのぼってテント全体を温める対流式というストーブ。
これがベンチレーション(通気口)がてっぺんにあるワンポールテントだと非常に相性が悪い。なぜなら通気口から熱が逃げてしまうから。
テントの幕内でストーブを使うために、通気口のあるワンポールテントを買ったのに、熱が上から逃げちゃうって、、そんな悲劇・・。結局通気口はしっかり閉めて入り口を開けて1時間に一回くらい喚起しました。
1時間に1回せっかく温まったテントがマイナス10℃の世界に戻る辛さ。さ、寒い・・。
ワンポールテントでも、輻射式ストーブなら熱が横に飛ぶので、通気口を開けて喚起をしながら安全に楽しめるようです。
色んなキャンパーさんのブログを見ると「フジカ・ハイペット」という輻射式ストーブが、倒れても灯油がこぼれにくいので車で運びやすい!と定評があるようでした。
また、対流式ストーブは一旦熱が上に行くので、テント内が温まるまでに時間がかかります。熱をすばやく循環させたい場合はサーキュレーター(ミニ扇風機)、をストーブの上に設置して、熱を無理やり循環させてしまう方法もあるそうです。
冬キャンプの怖い話③夜、寝るときは結局ストーブを消すことになる。
石油ストーブは夜寝るとき、基本的に消すことになります。長時間つけたままにしていると一酸化炭素中毒になる可能性が高くなるからです。
マイナス10℃のテント内で、私が使用したのはロゴスの-2℃対応シュラフ。それを二枚重ねにしました。しかし、めちゃくちゃ寒かった・・。湯たんぽを抱きかかえてうずくまって寝ましたが朝起きると体の血液のめぐりが悪くて指が痺れていました。
封筒型シュラフで寝てみて、できれば冬キャンプは寝袋はダウン素材でマミー型が良いなと思いました。封筒型はどうしても顔回りや肩回りが外にでるので冷えてしまいます。
ダウン素材の寝袋は高額になってしまいますが、冬キャンプは本当に命にかかわるので質の良いものを選んでください。
ナンガ(NANGA)、モンベル(mont-bel)、イスカ(ISUKA)あたりの専門メーカーシュラフは本当に性能が良いので、おすすめします。
電源付きキャンプ場の場合や、ポータブル電源を持っていれば、電気毛布を使うのもおすすめです。
ポータブル電源は高額ですが、災害時にも使えるので一家に一台あった方が良さそう。
今回のキャンプで良かった点:テントはポリコットンが正解だった
ここまで、散々冬キャンプの失敗を書いてきましたが最後に一点良かったことを書いていきます。
通気口が思ったように役にたたなかったものの、ノルディスクのテントは非常に冬キャンプに適していると思いました。
ノルディスク製テントは、ポリエステルとコットンが合わさったポリコットンという素材でつくられています。このポリコットンという素材、結露ができにくく冬キャンプに適しているんです。
家にいるときはそこまで気にならない結露ですが、テントには深刻な問題。びしょびしょのまま収納してカビが生えて臭くなったり、結露が凍ってチャックが開かないなど、大変なことになります。
一般的なポリエステルの素材でできたテントは結露ができやすく、特に室内が暖かくて、外気温が寒くなる冬は深刻な問題になります。
ポリコットンテントは、生地自体に吸湿性があるため結露しにくいので冬キャンプに適していました。
その中でも、人気ナンバーワン?(個人的主観)のノルディスク。やっぱり最高のテントでした。
ノルディスクは少々高額なので、もう少し安くて人気のポリコットンテントは「テンマクデザインのサーカスTC」。
最後に:寒いけど、総合的には楽しかった冬キャンプ。
いかがでしたでしょうか?冬キャンプの恐ろしい話をたくさん書いてきましたが、総合的には楽しかったです。
寒い中食べる鍋や熱燗はめちゃくちゃ美味しかったですし、
ビールを雪で冷やしたり、雪を沸騰させたお湯で湯たんぽを作ったり。
夜はトヨトミレインボーの明かりがいい感じにテントの中を彩ってくれました。(もっと暖かければさらに良かったのですが)
冬キャンプはしっかり装備をそなえれば本当に楽しいアウトドアです。
防寒対策を十分にして真冬のキャンプを楽しんでください。色々おすすめ商品を書いてきましたが高額なものが多いので、お金がない方はとりあえず湯たんぽだけは持って行ってください。
たぶん、なんとかなります。たぶん・・
【追記:2019年。死にたくないけど冬キャンプしたかったので、総額20万円かけて冬キャンプはじめました。】