こんにちは。キャンプ料理研究家スガタニです。
私が一番最初にクッカーを購入してから5年の歳月が流れました。購入したきっかけは、山でカップラーメンを作ってみたかったから。
いつも冷たいおにぎりを食べていたので、登山やキャンプでホカホカのカップ麺を作っている人を横目で見ながら、とてもうらやましかったのを記憶しています。
とりあえず、お湯が沸かせればいい!
そう思って安くて、デザインもカッコイイ「プリムスクッカー(S)」を購入しました。
それから登山、キャンプでのごはんの満足度は格段に向上しました。「外で温かい飯が食べられる」それだけで世界(キャンプ場)が輝いて見えます。
しかし。
ラーメンにも飽きてきて、色々なレシピレパートリーを試すようになると不満が出てきました。クッカーが小さすぎて全然食材が入らないんです。
サトウのごはんを温めたくても、このように大幅にはみ出します。はみ出すというより入っていないという表現が正しい。
パスタもお湯に漬かりきらないので、麺が硬くてバリバリの部分が残ります。
1人用の小さいクッカーは、直径10cm以下だと全然食材が入らないんです。
お湯沸かし・ラーメン専用&軽くてコンパクトさ重視!という方には良いのですが、後々、色んな料理を試したい場合はクッカーのサイズを考える必要があります。
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色んな料理を試したい場合は、直径12.5cm以上のクッカーがおすすめ
以下は、よくソロキャンプで調理する、インスタントラーメン、冷凍うどん、レトルトごはん、パスタのサイズです。
よく使う食材 | 幅(cm) |
---|---|
インスタントラーメン | 12cm |
冷凍うどん | 10cm |
パスタ(半分に折った状態) | 14~15cm |
サトウのごはん | 12cm |
この表を見ると、料理を楽しむためには最低でも12.5cm以上のクッカーが必要になります。
冷凍うどんやパスタは時間をかけて茹でていくうちに、食材が柔らかくなって沈んでいきますが、サトウのごはんはクッカーの幅がどうしても重要になります。
サトウのごはんは、レトルトカレーやお茶漬けなどを料理する時にとっても役に立ちます。
キャンプでお米が食べたい!と思っている方はぜひ、サトウのごはんが入る12.5cm以上のサイズを選ぶことをおすすめします。
(参考)12.5cm以上のクッカー
直径12.5cm以上のクッカーの例です。一番最後にもおすすめのクッカーをまとめています。
コールマン(Coleman) | パックアウェイソロクッカー | 直径:12.5cm | |
PRIMUS (プリムス) | ライテックトレックケトル&パン | 直径:13cm | |
トランギア(trangia) | メスティン | 直径:16.5cm |
※生米を炊飯する場合のおすすめクッカー
サトウのごはんでなく、生米を炊飯したい!という方はサイズうんぬんでなく「メスティン」がおすすめです。
メスティンが良い理由はこちらの記事に詳しく書いていますが、お米が超おいしく炊けます。我が家ではいつもメスティンで炊飯しているくらい。
サイズ感もパスタ、ラーメン、冷凍うどんが入るので丁度良いです。使う前にシーズニングが必要なのが欠点ですがメスティンは色んな料理を楽しめるクッカーです。
直径12.5cm以上のクッカーなら、ガスボンベがスタッキング(収納)できてコンパクトに
また、直径が12.5cm以上のクッカーがおすすめなもう一つの理由は、アウトドア(OD)缶250のガスボンベが丁度スタッキング(収納)できることです。
ツーリングや徒歩でキャンプをする場合、荷物を少しでも減らすため色んな道具をマトリョーシカ的に詰めてコンパクトにして持っていきます。
OD缶にも色々種類がありますが、一番小さい105と次に大きな250はほとんど値段が変わりません。105は小さくて持ち運びが便利ですが、すぐになくなってしまうので250がおすすめ。
250 | 定価:580(税別) | 105 | 定価:540円(税別) |
12.5cm以上のクッカーを購入し、250のOD缶をスタッキング収納。
最初はこのセットが一番料理も楽しめ、収納もコンパクトで良いのではないかと思っています。
その他、クッカーを選ぶうえで考えるポイント(素材)
素材はアルミ・チタン・ステンレス、大きく分けて3種類
クッカーはアルミ、チタン、ステンレスどれかの素材で作られたものが多いです。
中でも、一番多いのはアルミ素材。熱伝導率が一番良い素材なので料理がおいしくできます。特にお米を炊くときは熱伝導が大事なので、はじめての米炊きクッカーはアルミがおすすめです。
アルミは柔らかい金属だから、バックパックに入れると曲がるなんてことも言われていますが、大抵のアルミクッカーは加工が施されているので、バックパックにぎゅうぎゅうに詰めても曲がる心配はそこまでありません。
以下は、簡単にアルミ、チタン、ステンレスの特徴をまとめたものです。
アルミ | 熱伝導が良い。比較的軽い。米をたくとき失敗が少ない。 | →料理をおいしく作りたい人はアルミのクッカーがおすすめ。 |
---|---|---|
チタン | 一番軽い素材。ウルトラライトキャンパーに人気。しかし、熱伝導が悪くお米を炊く場合はおすすめしない。 | →登山・軽量キャンパー&凝った料理をしない人におすすめ。 |
ステンレス | 一番頑丈で錆びに強い素材。熱伝導はアルミと比べて良くない。 | →汚れにくいのでメンテナンスをあまりしなくてよい。メンテが面倒な人におすすめ。 |
このように、それぞれの素材でメリットデメリットがあるので、必ずチェックしてから購入しましょう。ただ、料理の失敗は一番アルミ素材が少なくなると思うので、最初のクッカーはアルミがおすすめです。
ソロキャンプにおすすめのクッカー5選
以上を踏まえてソロキャンプにおすすめのクッカーを紹介していきます。
コールマン(Coleman) パックアウェイソロクッカー
サイズ:カップ(直径12.5×高さ10cm、900ml) ミニカップ(直径12×高さ5cm、400ml)
材質:アルミニウム(ノンスティック加工)
アニメゆるキャン△の主人公が使っているモデルになったクッカー。赤い取っ手がかわいい商品。値段も手ごろで最初のクッカーに最適です。
PRIMUS(プリムス) クッカー イージークックNS・ソロセットM
サイズ:ポット(900ml、内径12.5×10cm)、ミニポット(400ml、内径12.0×5cm)
素材:アルミ製(ハードアノダイズド加工)
私が一番最初に買ったプリムスクッカーの一回り大きいサイズ。コールマンパックアウェイと並んで値段が手ごろで最初の1つめにおすすめです。色合い、デザインは全体的にグレー&黒でカッコいい作りになっています。
トランギア(trangia)メスティン
サイズ:直径16.5×9.0×6.5cm 重量160g 容量750ml
素材:アルミ無垢
ソロ用のクッカーで一番人気の商品。最近は人気すぎて、どこの店も品切れなのが悲しい。→2021年現在は割と在庫あり
直径が16.5cmあるので、パスタがすっぽり入るサイズ。フライパンなどはついていません。元々の用途は飯盒なので、お米がおいしく炊けます。
ソト(SOTO) ナビゲータークックシステム
サイズ:クッカー大(直径17.9x高さ3.5cm、1.8L)クッカー小(直径16.0x高さ7.3cm 1.3L )
素材:アルミ(スーパーハードアナダイズド加工)
クッカー大、小の2つ、それぞれの蓋がセットになっているクッカーです。取っ手がとりはずせてコンパクトに収納できることが魅力。
漫画「ふたりソロキャンプ」の主人公が愛用しているギアです。
ユニフレーム(UNIFLAME)山クッカー角型3
サイズ:クッカー大(12.7×12.7×深さ7.45cm 1.3L)クッカー小(10.8×10.8×深さ6.4cm)フライパン(13×13×深さ3.4cm)
素材:アルミ(アルマイト加工)
最初のソロ用クッカーで個人的に一番おすすめです。
四角型のクッカーはドリップコーヒーのお湯を注ぎやすかったり、インスタントラーメン、冷凍うどんなど四角型の食材を入れやすいです。
また、クッカーが3つになっていることで、ごはん、目玉焼き、おかずといった定番の朝ご飯セットを作ることができます。
いかがでしたでしょうか。
以下に、紹介したクッカーのレビュー記事へのリンクを記載しました。よろしければ、こちらもご覧ください。
おすすめしたクッカーの詳細記事
メスティン
ユニフレーム山クッカー角型3
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